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宇喜多秀家の魂と出会う [『誰ガタメノ剣』四国レポート!]

ついにやって来ました!ここは岡山城の真下。体じゅう総毛だっています。
旭川を挟んで川向こうが日本三名園の「後楽園」。
橋の上に立つと、爽やかで力強い風がびゅうびゅう吹きました。
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戦国時代が終わる16世紀末期、岡山城の前身、石山城に秀家の父・宇喜多直家が入城。
直家亡き後、豊臣秀吉の養子となっていた宇喜多秀家が城を大改修。
若き秀家は豊臣政権の後継者候補として実績を積んでいきました。
実際、城の瓦には金色の豊臣家の家紋が刻まれています。
宇喜多秀家が関ヶ原の合戦で敗れ、改易されると、
岡山城には豊臣一族であった小早川秀秋が入ります。
しかしその秀秋も若くして病死。
その後、徳川家康の娘婿・池田輝政の次男・忠継が入封。
池田家は名君を次々と輩出し岡山藩をよく治めたそうです。
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近頃、岡山の創成期の主君、宇喜多秀家がなにやら脚光を浴びています。
僕は10代の頃より長宗我部元親と並び、この秀家の生涯が心にひっかかっていました。
学校ではけっして教えない、八丈島に流された敗軍の将の生涯。
その生きざまが世間に注目されはじめています。
おそらく現代に通じる人間の生き方としての何かがあるのです。

今回僕らが訪ねたのは、岡山市内にある宇喜多家の菩提寺・光珍寺のご住職。
ご住職の石渡隆純さんがインターネットで検索をかけたところ、
このブログに書かれていた昨年秋の岡山行きの記事を見つけ(結局行けなかった~)、
劇団宛に宇喜多家の資料をどっさりと送ってくださったのです!(送りつけられたともいう…)。
それがご縁で石渡さんとのやりとりが始まり、ようやくお会いできることになったわけです。
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伺った光珍寺は、なんとなんと綺麗なビルでした。
石渡さんはそのビルの玄関で僕らを待っていてくださり、
本当に初めて会った人なのかと思うくらい、
しょっぱなからエンジン全開で話しまくりました。
繰り出される言葉ひとつひとつが実に破天荒なエネルギッシュなお坊さん。
宇喜多家を盛り上げている人は、なるほどこの人だとすぐに分かりました。

石渡さん曰く、
「宇喜多秀家のへこたれない精神を、いま生きる人たちにもっと知ってほしい」。
僕の心に20年前からひっかかっていたことは、まさにこれでした。


ビル3階にある本堂には宇喜多直家・秀家の位牌がありました。

ようやくここに来られた。

位牌の前に座ると、とても清らかな気持ちになりました。
宇喜多秀家の、もの静かで優しくお茶目な人柄が伝わってきました。
会ったこともないのに、いろんなものが伝わってきました。

何かが繋がっています。

僕だけじゃない。みんな、何かと何かが繋がって生きています。
怖いくらい、その幸せを実感する場所を、また見つけてしまいました。
渦がまたひとつ、うねり始めました。
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来週、また岡山です。
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夢にまで見た岡山 [『誰ガタメノ剣』四国レポート!]

本州へ上陸して、もはや「四国レポート」ではなくなってしまいましたが、
キリがよくないので四国レポートのまま参ります。

ついに僕らは岡山に入りました。

たった数日四国にいるだけで、岡山はすっかり大都会。
駅も道路も全部広い。建物も大きい。
ようやく、この町に来ることができた。心からうれしい。

約束の時間までちょっとあるので、駅前から路面電車に乗る。
岡山の街なかを流れる旭川。川もでかい。
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旭川にやってきたということは、、、僕のこの背後にそびえるのが。。。
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終着駅の待合室 [『誰ガタメノ剣』四国レポート!]

高松駅同様、瀬戸大橋ができる前は連絡船への乗り換え駅だった「宇野駅」。

役割としては高松駅と同じだけれども、
出発駅の活気に溢れている高松駅に比べて、終着駅の風情が強い宇野駅。
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当たり前のように30分くらい待って、ようやく来た折り返し列車に乗る。
東京時間ではあり得ない、ゆったりとした時間の流れ。自分に合っている。

船に揺られた気持ちよさが今ごろ睡魔になって、やってきた。

ワープしたように茶屋町に着き、ここでもう一回乗り換えて、

いよいよ岡山。
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裸で瀬戸内海を渡る [『誰ガタメノ剣』四国レポート!]

高松から岡山県の宇野まで船で海を渡る。
瀬戸大橋がなかった時代は大動脈であったであろう本四連絡船も、今は人もまばら。
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海から眺める高松の街は、まるでジオラマ模型のようにコンパクト。
そして、香川の丸い山々がつづくその光景は、民話の絵のような風景。

宇野まで1時間の船旅。
温泉好きの僕は、なんと船の隅っこにお風呂を発見!
冗談ではありませんよ、船にお風呂がついてるんです。しかも無料!
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まるで親戚のおじさんちのお風呂みたい。

即、ハダカです。

すっぽんぽんで眺める海はまた格別です。すっかり旅気分~。
僕の大好きなアートの島「直島」をかすめて、宇野港へ。
四国にさよならした淋しさよりも、
ようやく岡山へ行ける、会いたかった人に会える喜びのほうがはるかに大きい。
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忘れずに洋服を着て、本州の地に降り立つ。
岡山まで、もう少し。
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ごろごろロード [『誰ガタメノ剣』四国レポート!]

高松の定宿から高松港へ、ごろごろ。
朝のすがすがしい空気と重い荷物を転がす倦怠感とがいつも混ざる兵庫町のアーケード。
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高松城の脇、高松築港駅に停まる琴平電鉄をチラ見しながら
やがて瀬戸内海の玄関、高松港へ。
「宇高国道」という名前がいい。

船は「海の道」をゆく。
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鶴丸うどん [『誰ガタメノ剣』四国レポート!]

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高松へ来て、ここへ来ずにいられようか。鶴丸。
20時の開店時間に合わせて仕事を済ませる。

客席は1階と2階があるが、厨房のある1階のほうがなんだかいい。
店員さんの動きが慌しいが、むしろ、その雰囲気も楽しい。

お店のメニューを見るまでもなく、カレーうどんと冷やし山かけ(わかめをトッピング)。
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死んでしまいそうな、うまさ。
フォーエバー、鶴丸。
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高松駅の旅情 [『誰ガタメノ剣』四国レポート!]

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夕方17:30、高松駅。
基本的に年輪を感じる古い駅舎が好きな僕だが、
ここ高松駅の、瀬戸内の空を映す蒲鉾型の駅舎はすき。
「高松に来た!」という感じがする。

この駅はかつては四国と本州を結ぶ宇高連絡船の接続駅であったため、
その名残で線路が全て行き止まりになる終着駅構造になっている。
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ホームは全て頭端式ホームで、駅前広場からホームまで全く段差の無い構造。
高架なし、階段なしのつくりは、新しい駅でも、どことなく「旅情」を感じる。
人が生活する目線と同じ高さで列車の車窓から町を眺め、
人が生活する目線と同じ高さのプラットホームに降り立つ、
というのは、旅のなかでとても重要なことのように思える。
旅は「乗った、降りた」という点と点ではなく、しっかりと経緯や流れのあるもの。
その流れを感じるには、人々が暮らす目線というものが大切だ。

四国各方面への乗客を待つ列車たち。
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ディーゼルの特急車両が悠然と並ぶ。

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おちょぼ口がかわいい普通列車。こいつはきっと、内弁慶な性格だな。

うどん屋さんが開店する20時まで『曳舟湯の怪人』のしごと。。。
それにしても高松の街はいつもさわやかだ。くう、観光したいわ~。
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さわやか讃岐 [『誰ガタメノ剣』四国レポート!]

急峻な四国山地をようやく抜けて、列車は讃岐平野へと出る。
高知も香川も空は繋がっているはずなのに、
南国の太陽から一転、さわやかな秋空のような車窓。
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丸みを帯びた愛嬌のある山並みが、はや讃岐まで来たことを感じさせる。

やがて瀬戸内海沿岸の大きな工場が見えてくる。
高知から高松までの、短い特急の旅が終わろうとしている。
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またくるよ [『誰ガタメノ剣』四国レポート!]

高知駅。特急のデッキの反対側の窓から広がる景色。
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高知駅からまっすぐに伸びる、通称「電車通り」。
ここでいう電車とは、路面電車のことを指す。
高知駅前からガタンゴトン、歩くように走ってゆく。

夏休みに数日過ごした、いなかのおじいちゃんちにさよならする時みたい。
こどもながらに、心の奥の大人びた切ない気持ちをまるで無いことにして、
「じゃあね~」と笑ったときみたい。

そんな気持ちを知ってか知らでか、列車はホームをゆっくりと出てゆく。
ありがとう。高知。
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新しい高知駅から高松へ [『誰ガタメノ剣』四国レポート!]

3年前、初めて高知へ来たときには高知駅はもっと古い駅だった。
下り線ホームに列車が停まると、そのまま改札口があって、
改札を出ると目の前に高知市街がひらけていた。
改札正面には待合スペースがあり、それを囲むように売店や喫茶があったっけ。
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今では1階部分が通り抜けできるコンコースになり、列車は高架ホームへ。
キレイで使いやすくなったけど、なんだかちょっと味気ない。

駅名板も、JR四国のカラーに新しくなったけど、
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「国鉄時代」の素っ気ないシンプルなヤツが好きだな。


天井の高いホーム。ステンレスの車体の特急に乗る。
ちょっとヨーロッパの風景みたいだ。
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目指すは高松。さらば、高知。
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